それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~


一気に階段を掛け上がり、勢いよく重い扉を開ける。

アタシの瞳に映った光景は、想像していたものと…ちょっと違った。

フェンスに寄り掛かる三浦先輩。

と、そのお友達二人。

ヒロ先輩は向かい合って、ポケットに手を入れて立っていた。

あれ?

囲まれてたり…してない…。

「バカ、何しに来たんだよ!」

アタシを見つけたヒロ先輩は、眉間にシワを寄せそう言う。

「お~、これでメンツ揃ったワケだ。」

寄り掛かっていた背中をフェンスから離し、三浦先輩がこっちへ来る。

やっぱり、楽しい状況ではないみたい…。

< 110 / 234 >

この作品をシェア

pagetop