それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
一気に階段を掛け上がり、勢いよく重い扉を開ける。
アタシの瞳に映った光景は、想像していたものと…ちょっと違った。
フェンスに寄り掛かる三浦先輩。
と、そのお友達二人。
ヒロ先輩は向かい合って、ポケットに手を入れて立っていた。
あれ?
囲まれてたり…してない…。
「バカ、何しに来たんだよ!」
アタシを見つけたヒロ先輩は、眉間にシワを寄せそう言う。
「お~、これでメンツ揃ったワケだ。」
寄り掛かっていた背中をフェンスから離し、三浦先輩がこっちへ来る。
やっぱり、楽しい状況ではないみたい…。