それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
「だから…あの…。」
見つめられると、変に緊張した。
何だか、俺何でもお見通しって、そんな感じで。
「でもアイツ、いい噂ないじゃん。」
「……。」
目付きが一段と鋭くなった。
「…知ってます。アタシも聞いてます。」
正直に話した。
「みんな好奇な目で見ているのも…。今度はいつまで続くんだ、って話してるのも。」
鼻の奥がツンとして、泣いてしまいそうになる。
「それでもいいんです。アタシが…アタシの好きなヒロ先輩はそんな人じゃないから…。」