それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
俺がヒロに聞いてもいい。
でも、これはヒロと万桜の問題なんだ。
だいいち、万桜は俺にそれを求めない。
自分で何とかしようとしている。
もし二人がそれを乗り越えられなかったら…。
その時は俺が万桜を守る。
悲しみから、救い出してみせる。
一種の賭けかもしれない。
「そうだな。」
自分に言い聞かせるようにそう言った。
二人の想いは深くて大きいはずた。
万桜が楽しそうに笑っていたら、俺の隣りでなくてもいいんだ。