それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~


グランドへ行くと、待ち構えていたかのように梓が待っていた。

ため息が出た。

満面の笑顔を見せる梓と対照的に、何人かのメンバーは呆れ顔で俺を見ていた。

その顔は『何とかしろよ。お前のせいだろ』と言っているように思えた。

「ヒロ、今日も頑張ってね!」

返事もせずに、部室に入った。

昨日の俺の言葉は、梓には届かなかったようだ。

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