それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
ファミレスでご飯を食べてまた、車を走らせる。
流れる音楽はあの頃と同じ。
「なぁ万桜、アイツと上手くいってないのか?」
聞かれるだろうと予測はしていた。
『一緒に帰ろう』と言われた時から。
「…最近、すれ違いばかりで。」
潤くんには隠せない。
「アイツの後ばかりくっついてる女子のせい、か?」
久保さんがどんな存在か話した。
「………。」
潤くんは、何にも言わなかった。
車は、公園の駐車場で静かに止まった。