それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
~ヒロ~
旬磨が珍しく、携帯をいじっている。
「メール??珍しい。」
旬磨が学校で携帯をいじるなんて。
メールも『電話かけた方が早い』って言って、する事もない奴が。
「万桜に。」
はぁ、万桜??
ま、ますます怪しい。
「あ、俺部活休むから、帰り万桜頼むな。」
「…あぁ??」
気のない返事をした。
「ヒロ??」
不思議そうに旬磨が聞く。
「分かったよ。で、何で部活休むの??」
「あ~なんか卒業式の……。」
聞いているようで、旬磨の話しはあまり頭には入っていなかった。