それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
アタシは一人だけ、みんなが食べ終わるまで待つ事になった。
「………。」
亜子はチラチラと旬磨先輩を気にする。
ヒロ先輩は二時間目に『元(はじめ)がいびきかいて寝てた~』とか話し出す。
「俺がどうしたって!?」
背後に現れた元先輩。
「いやいや。」
慌てるヒロ先輩。
「悪口でも言ってたろ。って、なんでお前らここでメシ食べてる?」
サッカー部二年生の元先輩はアタシ達と先輩達を交互に見た。
「…ま、そういう事だ。」
「あーマジで?!嘘だろー万桜ちゃんヒロと付き合ってるのか?」
その大声でシン…、としていた食堂はザワザワと騒ぎ始めた。
そしてアタシ達が付き合い始めた事が学園中に広がったのは、言うまでもない。