それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
見ると万桜は複雑な顔をしていた。
三浦先輩の話を無視する事はないようで、時々頭を縦に振るだけだった。
…何のつもりだろう。
まさか万桜の事を…!
ゴクリと喉が鳴った。
トレーにどんぶりを乗せた万桜は俺に気が付いた。
とろけるような笑顔で、アコチャンに何か言い走って来る。
「先輩、一緒に食べよ。」
「もちろん。」
三浦先輩の刺さるような目付きを、俺は気付かないフりをした。