それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
公園を出る静佳を遠くから見送った。
胸がなんとなく痛い。
今まで感じた事のない痛みに正直、戸惑う。
万桜は何も言わない。
小さな万桜が、もっと小さく見える。
「…静佳さんて、まだヒロ先輩の事好きだったんだね。」
やっと口を開いたと思ったら…。
「そう…みたいだな。」
「アタシ、聞きたくても聞けなかった。」
「なに…を?」
何の事か予測もつかない。
万桜が聞きたかった事ってなんだよ?
「どうして静佳さんが会いに来たのか、本当は聞きたかったの。否定して欲しかったの。まだヒロ先輩の事好きだからじゃないかな、って不安な思いを。」
万桜、泣いているのか?
声が段々小さくなる。
「嫌われたらどうしょうかと、思って聞けなかった。」
…なんだ。
そうか。
そんな事か。
俺の不安も、飛んでいった。
俺の事そんなに好きじゃないかって、不安になっていた。
「バカだなぁ万桜は。俺が万桜を嫌いになるはずないだろ。」
手を強く握り締めた。
「万桜は俺の事、嫌いになった?」
胸がなんとなく痛い。
今まで感じた事のない痛みに正直、戸惑う。
万桜は何も言わない。
小さな万桜が、もっと小さく見える。
「…静佳さんて、まだヒロ先輩の事好きだったんだね。」
やっと口を開いたと思ったら…。
「そう…みたいだな。」
「アタシ、聞きたくても聞けなかった。」
「なに…を?」
何の事か予測もつかない。
万桜が聞きたかった事ってなんだよ?
「どうして静佳さんが会いに来たのか、本当は聞きたかったの。否定して欲しかったの。まだヒロ先輩の事好きだからじゃないかな、って不安な思いを。」
万桜、泣いているのか?
声が段々小さくなる。
「嫌われたらどうしょうかと、思って聞けなかった。」
…なんだ。
そうか。
そんな事か。
俺の不安も、飛んでいった。
俺の事そんなに好きじゃないかって、不安になっていた。
「バカだなぁ万桜は。俺が万桜を嫌いになるはずないだろ。」
手を強く握り締めた。
「万桜は俺の事、嫌いになった?」