恋人遊戯Ⅱ





本当は一人が女子をオトしたら次のヤツが…って事にしてるんだけど、俺がモタモタしすぎてるって言われた。


俺のセイじゃねぇっつーのッ!!


「……なぁ、赤坂は休みの日は何してるの?」


「それ聞いてどうするの。何もないよ。図書館で勉強するだけ」


純粋な質問ですら、冷たい返答。でも、少しだけ変化があった。赤坂が質問した事に返してくれる事だ。


それだけかよっ。って、返されるかもしんないけど、けっこう俺的には嬉しい。勉強の質問もちゃんと返してくれるし。


「ずっと勉強してて疲れない? 勉強以外は何してんのさ」


「…5問目、違う。それ聞いてどうすんの?」


聞かれたくない質問は、こうやって逸らす。


テストが近付いてきて、各教科担当の教師からテスト範囲を出されて俺はゲッソリぎみ。
別に大学なんて入ろうなんて思ってもいないから、気楽なんだけどさ。どうせ、専門に行ってた方が楽だろうしな。


「赤坂は大学とか行くつもりなんだろ? 大学は遊べないから、今の内に遊んでたらいいのにって思って」


「…………お気遣いありがとう。でも、私の人生、君には関係ない事でしょ?」


「…まぁ…確かに…」


ぁ、やべ、何気に冷たい言い方したっぽい? そう思ってチラッと赤坂を見たら、やっぱり…あの顔。





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