恋人遊戯Ⅱ
呆れたとも言えない困った笑い顔。
「…遊びなんてもう飽きたしね。今は勉強が楽しい」
「べ、勉強が楽しいぃ!? どこがだよ!」
「それは、君が恵まれた環境にいるからだよ。5問目、よく出るから公式覚えた方がいいよ」
「!? どれ、って5問目ッ!?」
慌てて5問目を解こうと教科書を開いて、公式を調べる俺をため息を吐いて赤坂は見ていたみたいだった。
もちろん、俺はそれに気付いてなかった。
「………………ねぇ…」
「…んぁ?」
余りにも集中していたから、赤坂の声に変な声で返答してしまった…けど…。
俺の目の前には…、赤坂が…いた…。
…………うそ…だろ…………。
何で、赤坂が俺に…キス、してんだよ!
「……ん………んん…」