恋人遊戯Ⅱ
無表情の赤坂が、淡々と俺にキスをした後は、何もなかったみたいに勉強を再開。置いてけぼり状態の俺を放ったらかし。
「……………勉強、しないの? …しないなら帰ってくれる? 邪魔だから」
「…ぉ、お前なぁッ!! フェイントだろ…。こんな計画じゃなかったのに…」
ここまでして、赤坂な態度は相変わらずで俺は思わず本音が零れてしまった。
うわぁ~!! 賭がパァになる!!
「…知ってるよ」
焦りながらも、恐る恐る赤坂を見れば…何て事ない顔で俺を見たかと思うと手を走らせる。
…知ってるって…。賭の事を、知ってるのかよ。知ってて、騙されたふりをしていたのかよ。
「何で…」
「君の心の声がだだ漏れ。騙すのは構わないんだけど、騙すんだったら上手くやらないとね?」
「う……………」
何も言い返せなくて俺はただ悔しい顔になるしかなかった。
って、俺って考えてた事を全部口にしてたのか!?
最悪だ…。
ため息を吐いて、イスに座ってガリガリと頭をかきながら俺はフト疑問に思った事を口にした。