恋人遊戯Ⅱ
しつれーだな。そんなもん、いくらでもあるぞ!
初恋は俺の家のお向かいに住んでた高校生のおねーサンだ。美人って訳じゃないけど、笑ったら嬉しくてお遊戯会で貰った飴を上げたら喜んでくれた。
げど、お礼で貰ったお菓子…おねーサンが調理実習で作ったとか言ってたヤツを食べて数時間後、俺は原因不明の腹痛に襲われる事になったんだ…。あれば地獄だったな。儚い初恋が終わった瞬間だった気がする。
その次に好きになったのは確か、小3の三泊四日の家族旅行でホテルで受付をしていたおねーサン。ほぼ一目惚れで声を掛けるなんて事もないまんま終わり。
…よくよく考えて見れば、俺って年上好き?
「あるさ。ガキの頃だったけど…。お前はあんのかよ」
「あるよ。だから、それなりの経験もあるって言ってるじゃない」
呆れながら言う赤坂に俺はムッとした。どうしてムッとしたのか、分からないけど…。
理解不能。こいつの考えてる事がいまいち理解出来ない。…理解したくないけど…。
でも、どっか気になる。だって、赤坂の目がどこか寂しそうに見えるから…。