恋人遊戯Ⅱ





何だか、アイツと話していると苛立ちが込み上げてきそうだったのが理由だ。


「………」


突き当たりの廊下を歩き、階段を下りようとした俺は赤坂がどんな顔をしてるのか純粋に興味が沸いてチラリと後ろを振り返った…。


そこには…。


「どわッ!?」


じょ、女子にタックルされた俺って…。


後ろにひっくり返りそうだったけど何とか踏ん張って堪えた。


「…あ、赤坂…?」


「一緒に、帰らない?」


「はぁ?」


赤坂の発言に俺はただ驚いて目を見開くしかない。だって、さっきまで『出刃亀』とか『悪趣味』って言われてたんだぞっ!?


こんな風に切り換えられるモノかなって、気がした。


「帰ろっか」


今まで赤坂と一緒に帰った事がない。え? って思ってる間に腕を掴まれて、引きずられて学校を出て行く。


…な、何事ッ!? 何が起ったんだよッ!?





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