恋人遊戯Ⅱ

うっわぁ～。赤坂がいる前で鳴らなくてよかったぁ～。


ケータイを見れば、悪友の等（ひとし）からだった。等は、女子を落とすってゲームの発案者で、第一人者。


何だ？　…そこに書かれてた言葉に衝撃を受けた。


「はぁ？」


そこには、想像もしてなかった事が書かれていた。






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ラブホ事件(事件ってほどじゃないかな？)から２日がたとうとしてるけど、俺は放課後に赤坂と一緒に勉強するためのあの教室に行けないでいた。


だけど、ただ今の俺はそんな事を感傷に浸ってる暇はない。


俺が今いる所は、一番入りたくなかった進路指導室だ。


別に将来の事とかのために入ったんじゃなくて入らされた訳だし、就職とか進路が決まらないって事でいるんじゃない。


それよりも質が悪い…言われもない疑いを掛けられた。


目の前にいるのは、なぜか生活指導師じゃなくて嫌味しか言わないで有名な原だ。


コイツは、コンプレックスの塊みたいなヤツで、背の高いヤツやイケメンを目の敵にしてるって噂だ。礼司やもう一人のダチなんて、原が対象とするタイプ。


でも、俺は二人に比べたら平凡な顔立ちだから、見られたくもない同情っぽい視線を投げ掛けられた事もある。


別に女子じゃあるまいし、顔とかタッパでコンプレックスを感じた事は、まずない。