恋人遊戯Ⅱ
まぁ、タッパはもう少し欲しかったけど、原のようにチビデブのカッパハゲじゃないからな。でも、欲しくても手に入らないモノだってある訳だし…。
「嶋田、正直に言いなさい」
「だ~か~ら~、してないものはしてないって!!」
もう何度目だろう。この質問と返答は…。いい加減、俺だって疲れてきたよ~…。ここ最近、本気でイイ事がない。本気で落ち込む。
「ほぼ毎回、赤点取るヤツが今回平均点なんぞ取るかッ! カンニングしたとしか言い様がないッ!!」
…なんちゅー思い込みの激しいヤツなんだよ。これじゃあ、本気で勉強をしてる奴等なんか1点でも下がったりしたら、物凄く言われるんじゃないのか?
「どうなんだ! カンニングを…」
「してねぇっつーのッ!! いい加減にしろよな~」
いい加減腹が立つと言うより、今まで俺がしてきた事にムカついていた。
こんなヤツにストレス発散的なオモチャにされかけている行動をしていた過去の自分にムカつく。
そのムカつく場所を腹はグリグリと傷を広げて行く。
「誰に見せてもらったんだ!?」
「してないって!」
「じゃあ、どこに答えを隠したんだッ!! それとしか言い様がないんだからな。お前のような落ちこぼれが一番質が悪い」
あ、やべ。キレそう…。