恋人遊戯Ⅱ
「……将ちゃんの名前に似てたから……。あと、雰囲気も…」
「どこがっ…」
初めて聞いたぞっ!?
肩を落として一瞬だけ落ち込んだ。妻ちゃん関係だとは思ったけど、自分とは全く正反対の俺と似てるって言われるとは思わなかったぞ?
「…落ち込む?」
「落ち込むっつーか、予想反してるっつーか…。有り得ねぇーって感じ」
「そーだよね。私もそう思う。けど、話していく内に違うって分かったと言うか、君の内面が見えてきて将ちゃんとは別人と理解したの。けどね…動機が不純じゃない? だから、後ろめたくて君の名前が呼べなかった訳」
不純って言った辺りから、赤坂は眉を寄せて気まずそうにしてた。
…確かに、不純だ。不純だけど…、赤坂のさっきの気まずそうな顔が何とも言えずに…。
可愛い。
って、思った。
…思わず赤坂に近付いて、かすめるようにキスをした。