人間の壊し方

「私にも非があった。
それは認めるわ。

でも私は悲劇のヒロインごっこなんてしてない。」


少なからず、
自分ではそう思ってた。



ハハハ、と男は笑った。

馬鹿にしてるような目で
私を見てる。



「それは嘘だね。
君は同情してもらいたい。
そう思ったのだろう?

自分にも非がある。
それを認めたうえで、
同情してもらいたい。
そう考えてる時点で悲劇のヒロインごっこをしてるのだよ。」



反論出来ない。

それは何故?
 
 
< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop