タイムカプセル
―次の日―


「えー!嘘!」


「マジだって!」


ある女の子の、高い声。


ある男の子の、低い声。


こんな声は、たくさん聞いている。


別に、誰かが言っていても、気にしていなかった。


でも、この声には、反応したんだ。


瑠美の、高い声、鷹哉の、低い声は―。


「ねーえ!今日、帰りにどこか行かない?ラブプリとりたい!」


「はー?ラブラブのプリクラなんかとるのか!?」
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