私の執事はロボット！？

「行きますよ！危ないですから気をつけて下さい。」
「えっ？」
カイトがアクセルをおもいっきり踏んだ。私の体は後ろに引っ張られる形になり息ができないほど変な顔になっていた。
「ちょっと、カイトゆっくり。」
（1時間後。）
学校に着くなり私はげっそりしていた。足もフラフラ。これでわかった気がする。あいつはアクセルを踏むと人が変わる。ロボットだけど。
「七海お嬢さま大丈夫ですか？」
「大丈夫に見える！まったく。」
「申し訳ありません。」
「別に大丈夫よ。学校に行ってきます。ありがとう。」
駄目だ。あの顔、目に私は負けてしまう。ロボットだからかっこいいパーツだけ付けてずるい。何も言えなくなる。
「おはよう。七海。」
「京子。おはよう。」
沢尻京子。私と同じ金持ちお嬢さん。小さいときから大の仲良し。京子も私と同じで貧乏から金持ちになった人間だ。
「あれ？後ろにいるの七海の執事さん？」
「えっ？あんたなんでいるの？」
「七海お嬢さまに何かあったらいけないのでつねに近くにいないと。」
執事は有り難い存在だか金魚のフンのように着いて来る。ため息しかでない。
「あんたは車の中に留守番。わかった？」
「わかりました。お待ちしています。」
仕方がない。こうするしかないのだ。理由は後にわかる。
「やっば！授業が始まる。急ごう。」
朝から疲れる。私は二組で京子は一組なので途中で別れる。そして、私が１番悩みは教室にいる。
「あら？七海さん、おはよう。」
「はいはい。おはよう。」
こいつは鈴木華子。この地域で１番の金持ち。だから、鼻が高い天狗になっている。しかも、こいつの執事はもっとひどい。別名、執事潰しの執事。意味がわからないが気に入らない執事をいじめつぶす。空手経験者だから強く他の執事は怖がっている。だから、カイトを連れて来たらスクラップにされる落ちだ。
「あれ？あんたの執事はどこ？」
「なんか、気に入らない奴がいるから焼きをいれに行ったわ。見ない顔だったけど新入りかな。」
あれ？なんか嫌な感じがするのはなんで。