私の執事はロボット!?
「バカじゃないの。心配して損した。あいつなんか知らない。」
「どうしたの機嫌悪いみたいだけど。」
そもそもこいつの執事が悪い。執事=華子。考えただけで怒りが湧いて来る。言いたいことはたくさんあるだけど今は貯めてあとで一気に噴き出してやる。
「なんで、あんたの執事はじゃんけんしたの?」
「簡単なことよ。喧嘩ができないから。あいつは腕の骨が折れてるの。前に私が変な人に襲われたとき守ってくれたの。執事だから守るのは当たり前だけど。でも、相手は鉄パイプで殴って来てそれをガードしたら折れた。まったく。」
そんなことが。私は気付いた。もしかするとカイトはわかっていたのかもしれない。だから、私に大丈夫だと。何気にあいつやるな。
「あんたの執事はロボットでしょ?生身じゃないけど気をつけなさいね。」
「何を?」
「最近、お金持ちを狙った事件が増えてるの。ロボットだけど安心はできないよ。」
あれ?なんだろう。華子の注意を聞いた時不安になってきた。カイトはロボットだから強い気がすけど本当に大丈夫なの?そうだ!カイトに聞いてみるか。何か格闘技とかのプログラムがあるかもしれない。
「ありませんよ。」
「ないの?私が襲われたらどうするの?」
「大丈夫ですよ。サイレンがなるようになっています。鳴らせば助けが来ますよ。」
私の不安は的中。やっぱりこいつは使えないロボットだ。私の人生大丈夫か。あっ、でも必ず襲われるとは限らない。賭けるしかない。襲われないほうに。
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