青空の下で投げた一球【編集中】
「証治、知ってんなら言えよな」
「だって黙ってろオーラがな……;;」
俺はアップをしながら
篠岡達の話を聞いていた。
ボールを持って投げる真似したり。
「おしっ!!いいぞ河野!!」
俺はボールを軽く上に投げて
捕って新谷を見た。
―――パシィィンッ
といい音がブルペンを響かせる。
「「おぉ」」
俺と新谷の声が重なる。
「けっこういいぞ?」
「大悟(和田の事)の方が速ぇんだろ」
「河野にはコントロールあんじゃん」
「んー…」
でも球威も必要だと思うんだよなぁ…。
それから何球かストレートを投げ、
スライダー、シンカー、カーブ
を投げたあとに本命のフォークを投げた。
楽しかった。
そりゃ俺の相手してくれる
捕手のやつもいいやつだけど、
『音』が違う。
あの言い音が気持ちよくさせる。
いいな…篠岡はこんな奴に投げれるんだ。
…いいな。