青空の下で投げた一球【編集中】
美波が―…
「美波!?美波!?」
ただただ名前を呼びながら
美波の上に圧し掛かった
パイプやら板をどかしていた。
「大地…」
「美波が!!」
「「田辺!?」」
金属音に気付いて戻って来た
篠岡と新谷が覗いていた。
一緒に大きな物をどかすと、
美波は痛そうな顔をした。
「美波!?」
たぶん俺の顔は凄いことになってる。
「大丈夫…」
そぅ言ったけど汗が多くなってる。
「大丈夫じゃない」そぅ言って
美波が立とうとするのを
俺は押さえつけて止めて
部活用の携帯で救急車を呼んだ。
新谷達は部室に行って
俺たちの鞄を取りに行ってくれた。
その間、俺はずっと美波に謝っていた。
「いいよ。あたしが見なかったのが悪い」
そぅ俺よりずっと
男らしい言葉をずっと言っていた。
それでも俺は引けなかった。