青空の下で投げた一球【編集中】
それから1分後ぐらいに救急車が来た。
ここはド田舎だから
救急車が来るのも遅かった。
今思えば先生の車でも行けたのかも。
「乗りますか?」
「あ、…」
美波を見た。
「……。…はい」
初めて乗った救急車は、
何だか変な感じがした。
俺はピンピンしてるのに
救急車に乗ってんだから。
数十分後に、病院に着いた。
それからすぐに美波の両親が来た。
美波の両親だってすぐに分かった。
だって似てるもん。
お母さんの元気そうな雰囲気も、
お父さんのマジメそうな雰囲気も。
やっぱり美波の両親だ。
「スミマセンでした…。」
深々と頭を下げた。
だって……。
美波は女の子で、
あんな重たそうな
パイプとか鉄板の下敷きになったんだ。
跡が残ってそうで、…
―――…恐かった。
「頭を上げて…」
そぅ言われるまで、
間が長く思えた。
でも実際そんな時間は
経っていないんだ。
俺が恐がってるのが分かる。