青空の下で投げた一球【編集中】
『10分後試合開始するのは―…』
『北橋高校対青空学園』
『吉村工業高校対東條農業高校』
「北橋と東條農業かな」
「じゃぁ俺は北橋と吉村工業だな」
後ろを振り向くと
顔全体に水滴の付いた篠岡がいた。
「篠岡…。それ汗?」
「水」
「ってか何で吉村工業?」
「根井と市川バッテリーは
ずば抜けて上手いし内野は上手いから」
「東條商業だってけっこう有名じゃん」
「たぶん今日、
東條商業はセカンドピッチャーが
投げるから吉村工業が打てれば勝つよ」
「あぁ今まで先発投手が投げてるからか」
「だからせいつは今日休ませて、
明々後日万全にしたエースを出すと思う」
「なるほど…」
篠岡って何げによく考えてるな。