青空の下で投げた一球【編集中】
「……ぇ…。」
マジかよ…。
「……無理ッスよ。
……最近投げてないし、
走ってないんで練習にもなんないですよ」
馬鹿。
なに自分から諦めてんだよ。
せっかく監督から指名されたんだぞ!?
和田に渡すかよ。
せっかくのチャンスだぞ?
もぅ…投げることなんて
無いと思ってたんだ。
自主連が禁止になって、
何もできないと思ってたんだ。
もぅ…俺の夏は終わったんだ。
俺の最後の夏は応援だったんだ。
1年のときから願ってたじゃないか…。
俺の名前、呼ばれること…。
『投手 河野』
って―…。
呼ばれたかっただろ?
なのに何で自分から切ってんだよ。
「そうか?
この前新谷が捕ったとき、
凄かったじゃん」
「………篠岡…」
「なぁ?」
「おぉ、
河野自主連ずっとしてたんで
見違えるほどですよ」
「「マジかよ…」」
健と信之助なんて驚いてるし…;;