青空の下で投げた一球【編集中】





集中した。

真っ直ぐ捕手を見た。


ぐっと構える捕手に向かってフォークを投げた。

パンッ


「「…」」




「こぅ「凄いじゃん!!河野!!凄い落差!!」



多分ブルペンにいた全員がその声に驚いた。

「ぇ…?」


「篠岡より身長低いのに

篠岡より変化大きいよ!!凄い!!」


目の前の捕手と同級生の田辺美波。

右で投げていた篠岡。

受けていた先輩。

奥で投げていたバッテリーが、

全員俺を見ていた。





「凄いよ!!」



誉められることに慣れていないのか、

この状況が恥ずかしいのか。

俺の体はガチガチだった。


「ぁ、あぁ………サンキュ……」

それを言うのが精一杯だった。







< 16 / 492 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop