青空の下で投げた一球【編集中】




「―――ッッ!! 代走出させて下さい!!」


ベンチから声が漏れるぐらい

大きな声が出た。



「「「「「…………。」」」」」


沈黙は長いけど

怖くはなかった。

だって自信があるから…。




「出ろよ内海。

任せたぞ!!」


最初に言ったのは大地だった。



「左投手からは難しいと思うけど、

盗塁意識してけよ」


「頑張れ」

「頼んだぞ!!」



「……ありがとう!!」



ヘルメットをかぶって準備をした。


今は島本が打席に立ってるから。


――――…カンッ


「「「上手いッッ!!」」」


上手く3塁方向に転がした。

これで1死2塁だ。





「代走!!

セカンドランナー西本に変わって

―――…内海!!」




大地が大きな声で言って、

俺はセカンドに走っていった。



「内海頼んだぞ」

「うん」



今日エラーした。

攻撃でも全然貢献できなかった。


ならそれを忘れさせれるほど

印象深い所を作ろう。


ホームに還ろう。






「4番 セカンド 花田さん」




―――…必ずホームに還ろう。





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