青空の下で投げた一球【編集中】




「やったじゃん大地ー」

「でも引き分けじゃん...」



でも美波は俺の目標を知ってるから、

強制はしていなかった。



「しかも健にはめちゃくちゃ打たれるし」

「いやマグレだな(笑)」

「マグレ連続3安打されてたまるか」

「でも最後の打席は三振取ったじゃん」

「えー本当!?」


「マジマジ!!

内角のシュートがめっちゃよかった!!」





なんて野球の話をずっとしていた。


「今度の試合には間に合いそう?」

美波はベンチでスコアラーとして入っている。



「んー…時間が微妙なんだよね…

はっきり出れるって決まってないから

他の人入れてくださいって今日言った」


「「マジで…??」」

「だから絶対次の試合は勝ってよ!!」

「「わかった!!」」







次の試合は明日。

メンバーは同じ。

でもベンチに美波がいなくなる。

それだけでも大きく変わるのかな??

明日の試合だけは、

負けてほしくないな…。


美波が次の試合にベンチにいて欲しい。


美波は補佐の3年でも大事な存在なのに、

スタメンの奴らにはもっともっと

大事な存在なんだろうな…。






「あ、信之介これ監督に渡しといて」

「何これ」

「次の相手のデータ」

「マジで? サンキュー」


「これ頑張って作ったんだから

絶対勝ってよ!!」


「わかった。」









俺は試合に出ないのに、


勝ってほしいって

強く強く願った。






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