青空の下で投げた一球【編集中】
「やっぱすげぇなぁ城南」
「島崎の出来が良かった」
「俺はサードが上手いと思った」
「右方向を意識して打ってた」
「外野はあんまりわかんないけど
内野は上手い」
「レフトの高瀬は穴かもな」
「守備より攻撃で選ばれた選手だと思う」
「最終回に出た
鈴木と城島はデータ少ねぇなぁ……」
「出たのは初戦だけだからなぁ……」
「もぅ初戦ほどの実力じゃないから
次も2人は出さないんじゃないのか?」
「でも先発はもぅ佐々木で決まりだな」
「キャッチは??」
「補佐は2年の山本。
でも出番は無いだろうな。
あるとしたら山ノ井の怪我で。」
試合が終了して思ったことを言って
もぅ試合が始まりそうだから
ベンチメンバーは移動を始めた。
応援の団長は吹部を迎えに行った。
今日も応援は多くて
人がいっぱい入ってきた。
「篠岡頼むぞ」
「…おぉ。」
頼むぞ篠岡…。
健…
信之介…
打って打って打ちまくって
勝ってほしい。
美波は春から城南をマークしていた。
他の高校のデータも
多くて丁寧に作ってるけど
城南は当たらない時でも作っていて、
美波的にはかなりマークしていたらしい。
――――……勝ちたい。
「勝ってほしいな」
「………、…あぁ!!」
隣にいた内海が俺に言った。
内海は何か知ってるみたいに言ったから
少し驚いた。
「今日も暑い中
応援ありがとうございますッッ!!
熱中症に気を付けて下さい!!」
小さいと思うけど、
俺の強い想いが届いたらいいなと思った。