青空の下で投げた一球【編集中】
カキーン
カキーン
カキーン
って高い金属音がする。
俺は篠岡の隣で
120㌔のストレートを打っていた。
「水畑って流すの上手いよな。
あとミートも」
「そーか?」
「スゲーよ。
俺、打率いいとか言われてっけど
流すよりプルヒッターって感じのほうが
当たってるからさ。
水畑とか長谷川とか田中とか
鈴木とか真田とか…憧れる」
「………。
(………篠岡に憧れるとか言われたら
…嬉しいなぁ///)」
中学ではクリンナップでスタメンだった。
嬉しかった。
でも、なぜか俺は篠岡に褒められて
すんげぇ嬉しくて、
自然に笑顔がこぼれた。
北城シニアは市内で1番強いシニアで、
篠岡はそのシニアの
エースだったって大地が言ってた。
その時篠岡より打撃の上手い人は数人いて
1番ではなかったって。
その数人とは今も連絡を取っていて、
みんな強い所に行ったって。
とにかく北城シニアは強い。
そこでスタメンだった篠岡に
褒められた俺って何気に凄いのかも…。