青空の下で投げた一球【編集中】
しばらく3年同士で話をしていたら
監督が来た。
後ろには部長先生もいる。
「集合!!」
いつも通りに集合した。
真中が3年生、
そのサイドに2・1年がいる。
何を言われるのかと思っていたら、
監督はいきなり頭を下げた。
ザワザワとしてかなりビックリした。
「2日前の試合は自分のミスだ。
2・3年関係無しに、
選手の方が自分を引っ張っていた。
監督として本当に申し訳ない。
勝てる試合だった。
篠岡から和田に継投するのか
迷っていてその間に負けてしまった。
本当に、
自分が『最後の夏』を潰してすまなかった。」
深々と頭を下げて
顔を上げない監督に
ビックリしているままだった。
正直、そこまで考えているとは
思ってもいなかったから。
「アルプスのみんなも
大きな声を出してくれて
本当にありがとう。
3年生のみんなは…
本当にすまない。
それしか言えない……。」
「いいですよ監督。
自分も終盤まで乗れなかったのが
負けた理由です。
それでも使ってくれて
ありがとうございました。」
そぅ言ったのは篠岡だった。
「自分も使ってくださって
ありがとうございました。」
「自分もです。
ありがとうございました。」
篠岡に続いてそぅ言ったのは
下田と一番谷。