青空の下で投げた一球【編集中】




「ありがとうございました!!」
「ありがとうございました!!」
「ありがとうございましたッッ!!」
「「ありがとうございました」」


次々に3年生は言い出す。


俺も言った。

「ありがとうございました」

って。


練習試合だったとしても、

俺を投手として使ってくれたとこに関して

お礼を言いたかった。

だから強く強く言った。


あの試合は、

本当に忘れられない試合で、

俺の『初登板の試合』。


絶対に忘れない試合。





そんな光景を見て、

監督の後ろに立っていた部長先生は

ニコニコ笑っていた。




「試合しましょぅ!!」


ニコニコしながら

大きな声で元気を出す篠岡。




「あぁ…始めるか…っ」


そぅ呟いて顔を上げた。

目が少し赤くて涙が見えた。



「各自アップ!!

2年の投手は神崎と西田!!

2人で継投するぞ!!」


「「はいッッ!!」」



「3年の投手は

和田と河野!!

篠岡は1イニングだけだ!!」


「「はいッッ!!」」
「は、はいッッ!!」


俺だけがワンテンポ送れて返事をした。

だって呼ばれるとは思ってなかったし…;;



隣では瀬田が笑いを堪えている。

うっぜぇ〜ッッ;;///







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