青空の下で投げた一球【編集中】
「まだ笑ってんのかよ///」
「だってお前、すんげぇ慌ててたぞ(笑)」
「Σ(゚Д゚;)←みたいな顔してて
゚+。(●´∀`●)。+゚←て
感動してんのッッ(笑)」
思い出したみたいで
ブフッと噴出して笑っている。
「おーい肩作れよぉー」
隣で草野を立たせながらも
肩を作っている和田が
俺らにそぅ言った。
ブルペンは2時くらいまで
日陰になっているから涼しい。
風があれば寒いと感じる日もある。
今日は風が無いから居心地いいんだよな。
肩作れって言われても
俺終盤任されてるからなぁ…。
俺より篠岡作れよ。
アイツ5回任されてんのに…;;
和田が1〜4回、
篠岡が5回、
俺が6〜9回を任されている。
「篠岡は??」
「高宮に電話してる。」
「そっか……。」
高宮、来んのかな……。
そんな事を考えていると、
篠岡と新谷が入ってきた。
「高宮は??」
「出なかった。」
やっぱりか…。
「証治、肩大丈夫か??」
「ん、大丈夫。
昨日家でもアイシングしたし」
家でもアイシングって…。
俺、した事ねぇーよ。
篠岡と新谷は
軽めのキャッチボールから入って
徐々に力を入れてく。
1番奥には篠岡と新谷、
手前には和田と草野が、
肩を作ってる。
いつも通り。
新谷の大きな声、
和田と草野の話すタイミング、
篠岡の横顔、
いつも通りなのに、
―――俺ら引退してんだよな。
何だか信じらんねーよ。
俺の前では相手チームの先発。
神崎が肩を作ってる。
俺は終盤だからいいかって思って
後輩に最後の1つを渡した。
2番手の西田も暑いのに体を暖めている。
「………。」
『負けた感じがしない。』
そぅ思っているのは、
――――俺だけなのかな……?