青空の下で投げた一球【編集中】
「大地ーブルペン空いたぞ」
「お、おぉありがとう」
和田達、先発組がブルペンを出て
俺と西田が入った。
「和田頑張れ」
「おぉ」
ハイタッチみたいな物をして
選手が集まっている所に走って行った。
「始まった…。」
病院は今日退院した。
大地はいない……。
ブルペンかな?
愛人がいない…。
「…………。」
昨日は7回から試合を観ていた。
まさかだった。
篠岡の不調も、
健の負傷退場も………。
自分たちの力が全然出てなかった。
勝てた試合だった。
泣きながら謝る篠岡にも、
松葉杖を使いながら必死に謝る健にも、
全く顔を上げないで謝り続ける愛人にも、
あたしは複雑だった。
マネージャーなんだから励まさないと、
そんな事無いよって言わないと、
誉めてあげないと、
って思うたびに胸が苦しくなって
涙が出た。