青空の下で投げた一球【編集中】
卒業するまで勉強しないと
俺の成績じゃぁきわいんだよな。
「あ~…はぃ…。」
でもやっぱり赤点取ってないのに
ベンチの前で勉強って恥かしいものだ。
(赤点取った人はベンチの前で勉強するから)
でも部長先生も忙しいのに
頼んだらすぐに
「いいよ」って言ってくれたんだ。
そんな部長先生に感謝の気持ちもあったりする。
「うん、早く計算できるようになってきてるね」
地味に時間はかっていたみたいだ。
「うん、基本もできてきてるよ」
俺の赤ペンで採点する先生。
シャッシャッっと音がする。
「(お、上半分全問正解♪)」
間違いは下半分の最後の問題。
少し応用力のいる問題だった。
「基本はできてるしね。
他も丁寧に問題解いてるしね。
この問題は
ここがマイナスになってるから―…」
って先生も丁寧に教えてくれる。
「あぁだからここがプラスになるんだ」
「そぅそぅ」
なるべく先生の負担もなくしたいから
早めに理解したいんだ。
やっぱり秋季大会もあるんだし
忙しい時期なんだ。
メモを書いていると先生は笑って
「分からなかったらすぐ訊いてね」
っと言ってマネージャーの島埜(しまの)
の所に行って話をしていた。
ちなみに島埜は男。
女子マネは美波だけだったんだ。
ほかのマネージャーは島埜合わせて3人
島埜勝人(かずと)
鮎川信二
桐谷真守
の3人に美波がいた。
鮎川だけは野球経験無しにマネになった。
残りの2人は怪我だったり
個人の事情があってマネをしている。