青空の下で投げた一球【編集中】




「今年会場どこ?」

「万里雄ッス」

「あそこかよー;;」


卒業式の後は部活でのお祝い。

万里雄っていうのは

おっさんが経営している喫茶店…??

飯食えてジュースも飲める普通の店。




「貸切っすよ??」

「嬉しくねぇー;;」


何で嬉しくないのかって言うと、

そこの親父が変人だからだ。

でも飯は上手いし、

単品は上手いし安いから

俺らの高校に通っているやつらは

結構利用している。



「すんません…。

車、乗せてもらってもいいですか…??」


高宮が言ってきた。

あの後高宮は部活を辞めるとまで言った。

やっぱり高宮には期待は

『プレッシャー』なんだと言った。




あの3年対その他の試合の2日後。

帰り道で高宮を見かけて話しかけてみた。

部活出ろって。

気にすんなよって言った。

でもその時は高宮、

混乱もしてたし不安だったし、

頭ん中整理ついてなかったんだと思う。



『試合出てない人に

何言われても何も感じないッスよ!!』



俺は内海と佐藤と上坂といて、

みんな1回もベンチ入りすらしてなくて

何も言えなくて

口が半開きのまま立っていたら

俺の前に篠岡が立っていた。



『それが先輩への態度か?言葉か?

心配してくれた奴に何言ってんだよ。

高宮、お前何様だよ。

お前のせぃで負けたんだろ?俺ら。

なのにお前、何遊んでんだよ。

新チームのメンバーだったら

簡単にスタメンもらえるとでも

思ってんのかよ。

余裕ってか?

ふざけんな。

下手だと思うんなら練習来い。

必死で練習しろ。

あの事を経験にしろ。

そしたらお前はもっと強くなるから』



最初は胸倉を掴んでいて焦ったけど

最終的には泣いてうずくまる

高宮の背中をさすっていた。






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