青空の下で投げた一球【編集中】
青空の下で投げた一球
大学では3年から使ってもらった。
俺は先発として試合にでたかったけど、
大輔が『中継ぎ』してみたら?
って言ってから
監督にも認められるようになった。
これでもすんなり使ってもらえた
って思われるかもしれないけど、
それは違う。
先輩にも監督にも自分から訊いて、
時には後輩にも訊いて、
それから経験を積んで、
自分の決めたメニューとか
毎日コツコツしてたからだ。
俺はこの大学に進んで
よかったと思ってる。
伊藤にも会えたし
大輔とも出会えた。
全国大会は優勝した。
先発は伊藤。
伊藤が完投して勝った試合だった。
東都リーグの最終戦では
9回で降板して俺が試合を締めたから
伊藤はすんげぇ悔しがってた。
それは俺を見下してるからじゃなくて、
伊藤はあの試合だけは
完投したかったって思ってたから。
伊藤も俺のこと意識して、
俺も伊藤のこと意識して、
そんな関係が心地よかった。
同じピッチャーでも違う練習してるのに
お互いが意識しているのって
すんげぇよかった。
それも相手は大学のエースだ。
光栄にも程がある。
もぅ少しで大学選抜。
伊藤はメンバー入りはほぼ確定。
俺は…怪しいかな。
この前の試合は調子悪かったし。
連打浴びちゃったしなぁ…。
0点で抑えれたのは後ろのお陰だな。
杉陰が試合にでてて助かった。
でも、選ばれたらいいな。
またいろんな投手、打者に出会える。
でも蔡凛の小林もいい抑えだしなぁ…。
同じ抑えで選ばれるかなぁあ~。
ちょっと不安…。
ダダダダダダダ―…
「………。」
ガチャンッ
「うるさいぞ大輔。
走んなよ。
怪我治ったばっかりだろ」
「そんな事より!!
選ばれたぞ大地ッッ!!!!」
「………。」
「大学選抜!!選ばれたぞ!!」
「っっ!! マジで!!??」
「おーっ!!!!」