青空の下で投げた一球【編集中】




『今度そっち戻んだ。

飯食いに行かねぇ?』


「マジで!?」

『おぉでも1日だけだから』

「そっか」


そぅだよな…。


『本当は2日休みなんだけど

練習しないと俺下手くそだし』


「………。」


『…篠岡? ?? おーい!!篠岡ぁあ~』

「ぁ、悪い…。」


『ったくどーしたんだよ。

篠岡らしくない。病んでんのか??』


「………そーかもな。」

『!?』



そーなのかもしれない。

じぃちゃん家を初めて出て

初めての寮生活。

不安であまり話せる相手もいなくて

『育成選手』の期限がいつまでのかと

毎日ビクビクしてて、

気付かない間に病んでいたのかも…。





『大丈夫だよ。』


「……。」


『俺だって無理だと思ってたこの大学に合格してセレクションも受かった。奇跡にしか思わないだろ?奇跡とかそんな事俺が言うとキモイけど俺にも起きたんだ、篠岡にも奇跡起きるよ。』

「………キモイ…(笑)」

『酷っ!?もぅいいよ(泣)』

「嘘々(笑)ありがとな」

『………。』

「拗ねんな(笑)」

『拗ねてねぇよ』



『でも俺は大学で競う相手見つけたぞ。

篠岡もそぅゆう相手見つけろよ』


「……おぉ」


『俺は絶対大学生活の最終的には

レギュラー掴むんだ。

篠岡も頑張れよ!!』


「おぉ!!」




何だか大地と話してたら

気が楽になったかも。


今まではピリピリしてて

頭ん中「練習」「練習」って

パンパンになってたのかもな。

今は、この生活に慣れよう…。

育成には時間が無い。

だから態度で示そう…。

態度で、表情で、…。

技術だけじゃないんだよな。






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