青空の下で投げた一球【編集中】
「でも大輔が
プロ野球選手と友達って
何だか遠い存在に感じるのぉ」
「俺はたいした人間じゃないけんの」
「そんなん知っとるわい(笑)」
俺の就職した所には
西日本人が多くて方言も
同じような人ばっかりで、
いいところに就職したなって思ってる。
楽しいよ…。
毎日笑い合って―、
人は優しくて――…
でもな…?
―――何か足りんのよ…。
俺はあの時腰を壊さなかったら
大地と、伊藤と一緒に
ベンチ入りできてたのかなって考えると
――――…悔しいんだ。
――――大地…。
もしかしたら俺、
心の隅の方では…
お前の事恨んでたのかもな…。
いい奴だと思うよ。
必死になって俺の約束守ってくれて、
すんげぇいい奴だって思ってる。
でも―――…
「―――っ…!!」
目がいっきに熱くなって
涙が出そうになる。