青空の下で投げた一球【編集中】
「大輔…。」
「何しとんこんな所で…」
「飯屋探してた」
「じゃさ!!」
「?」
「一緒に食わねぇ!!」
そぅ言うと伊藤は無言で嫌そうな顔をした。
「金はお前な、俺金無いんじゃ」
「え…」
「えぇじゃんか!!プロォゥウ!?ん~っ!!」
「そんな大きな声で言うな…;;」
プロ野球選手がケチケチすんなや!
っと言おうとしたら
伊藤に手で口を抑えられた。
いい大人が騒いでいて
買い物をしていた人は俺達を見ている。
確かにこんな所で
バレたら大騒ぎになるな;;
その後結局一緒に飯を食う事になって
伊藤の背中を押しながら車に向かった。
「で、やっぱりこれなんだな」
「何だよいけんか!?」
目の前には鉄板がジュュウウといいながら
油を散らしている。
「俺初めて何だよね…」
「マジで!?なら食わんと!!」
「え…」
「美味いけん!!」
半ば無理やり食わせた。
「あ、普通…」
「美味いって言え!!;;」
店の人に失礼だろ!!
「にしても何か珍しいな」
「何が?」
「大輔がそんな風に
無理やり明るくしてるの」
「……。…そうか?」
伊藤に言われて正直初めて気が付いた。
伊藤がそんな事言うとは思ってなかったし
ドキッていうか…
―――ギクッて冷や汗が出た気がした。