青空の下で投げた一球【編集中】
俺らの学校の野球部が勝って
みんながホームに集まる。
健も信之介も行って
美波もベンチに立っていた。
みんな みんな
みんな
笑ってた。
喜んでた。
篠岡がバッターボックスに入ると、
篠岡がマウンドにあがると、
アルプスは盛り上がる。
アルプスってのは応援する所。
俺らの学校が攻撃になると応援する。
誰がバッターボックスに入っても応援する。
でも篠岡は……
すごくすごく応援されていた。
期待の巧投手。
左腕の速球派ピッチャー。
打率はクリンナップ並。
篠岡は……凄い。
凄くて凄くて凄くて凄くて………
どれだけ凄いのか分からなくなってきた。
俺は見たんだ。
外野に立って観てて、7回にいたんだ。
北橋高校の…林 隼人が。
立って観てて7回だけ観るとどこかに行った。
「…ッ…、……はぁ……っぅう…」
俺は1人で泣いていた。