青空の下で投げた一球【編集中】
「大地どーだったぁ?」
同中だった友達に帰りに訊かれた。
「…んー先輩が厳しかった」
「俺3年間保つかなぁー」
コイツはバスケ部なんだよな…。
「まぁ保つだろ…」
入学したての時の俺はこんな感じだった。
毎日が同じように過ぎてく。
そんなのを臨んでいた。
別にエースになれるとは
思ってなかったけど、
毎日野球できてたらいいなって思ってた。
「「…あ」」
誰だっけ…。
「河野…だっけ」
目の前には野球の練習服を着て
帽子のつばを後ろにして
チャリに乗ったさっきの左腕くん。
「あ、…ぁあうん…。練習すんの?」
「うん。ちょっとやっとこうって思って」
そぅ言ってニカッと笑った。
凄い爽やかで印象がいい笑顔をしていた。
「じゃーな」
「あぁうん。………頑張れ」
「おぉっありがとうー!!」
大きな体で大きな鞄を支えていた。
後ろ姿がキラキラ輝いて見えた。
「誰?」
「野球部のシニア出身の左腕くん」
「お前は名前覚えてないのかよ;;」