恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
おまわりさん、どうしてこんな時間に……?
部屋の時計を目にした私は、すぐに理解した。
おまわりさんが巡回に行く時間。
おまわりさんの隣には、エンジンのかかったパトカーが止まっていた。
私がおまわりさんに気づいたとわかったおまわりさんは、小さなライトを自分の顔に向けた。
おまわりさん……
それをやったらお化けみたいだよ。
それでもおまわりさんの顔はかっこいいんだけどね。
くすっと笑った私を見て、おまわりさんも小さく笑った。
そして、声を出さずに言葉を口にした。