恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「ニチヨウビ タノシミダナ!」
おまわりさんの思いが伝わった私は、嬉しくて大きく頷いた。
笑顔になった私に、にっこりと優しい笑顔を向けてくれるおまわりさん。
恋する女の子って、なんて単純なんだろう。
おまわりさんがデートを楽しみにしてくれてる……
そのことがわかっただけで、私の胸は息を吹き返したように高鳴った。
好き
好きだよ、おまわりさん。
その想いが、さっきまで私を苦しめていた不安を打ち消した。
大丈夫
大丈夫だよね……?
だって、こんなに好きなんだもん。
この想いは、どんな壁があってもやっぱり変えられない。
それに、世間はきっとこの小さな恋になんか気づかない。
女子高生と警察官の恋……
世界にはたくさんの恋があって、私達の恋はその中のひとつにすぎないんだから。