恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



バスが揺れた時、おばあちゃんから貰ったネックレスが小さく音をたてた。


自然と私の手はネックレスに触れ、おまわりさんが私に声をかけた。



「今朝会ったときも思ったけど、そのネックレスかわいいね」


「おばあちゃんが誕生日プレゼントにって今朝くれたんです」




私の言葉に、おまわりさんの眠そうだった目が見開いた。


「えっ!! 今日が誕生日だったの!?」

「ううん、17日です」

「よかった~」



焦ったおまわりさんの顔がかわいくって、私は小さく笑った。



「あ、今笑ったな?」

「わっ、笑ってませんよ?」



わざと目を細めて私を見るおまわりさん。


そんな子供っぽいところも、私の胸はくすぐられちゃう。





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