恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
『これ、あなたの携帯ですか?』
「はい」
『落し物で届いているので、これから取りに来れます?』
はっ……!?
なっ、なんで先生に没収された携帯が落し物になってるの?
「あ……はい。どこに行けばいいですか?」
私は驚きと戸惑いを顔に表しながら、なんとか平然とした声で答えた。
だけど次の瞬間、私は声さえ失ってしまう。
『図書館の傍にある交番まで取りに来て下さい』
男の言葉で私の心臓は飛び跳ね、
先生からの誕生日プレゼントの意味を知った。