恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
ベッドの上に鞄を置いた私は、部屋の窓から交番を見つめた。
あそこに、おまわりさんがいる……。
心が通い合った私達は、もう迷わない。
どんなに辛いことがあっても、もう離れない。
今の私は、世界で一番幸せ者なんじゃないかって思えるよ……。
喜びを胸一杯に感じながら、私は智子に電話した。
智子は待ってましたと言わんばかりに、すぐに電話に出てくれた。
そして、『よかったね……よかったぁ……』って声を震わせながら喜んでくれた。
私は本当に幸せ者だね。
私をこんなに心配して、喜んでくれて、応援してくれてる人たちがいる。
今日は最高の誕生日だよ……。