恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
おまわりさんの部屋
夕食は、私の好きなハンバーグだった。
あつあつのハンバーグの上にとろっと溶けたチーズがのせてあり、真っ白なご飯と一緒に頬張りながら食べた。
「おいし~い」
「美樹、ご飯2膳目でしょ?
誕生日ケーキ食べられるの?」
「大丈夫、大丈夫。
ケーキはべつ腹だよ~」
食欲旺盛な私を見て、お母さんとおばあちゃんは嬉しそうに笑顔を見せた。
心配してくれてたお母さんたちが、笑顔で私を見てる…。
私のためにつくってくれたハンバーグはとても美味しい。
けど、もしかすると一番のごちそうは家族の笑顔なのかもしれない。
だって、こんなにおいしいご飯は初めてだよ。
お母さんたちも私と同じ気分なのかな?
いつもよりご飯を大盛りに装ってるように思える。
時々うるさいと感じていた二人の他愛のない会話が、今日はなんだかとても心地良く感じた。