恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
気がつくと私はベッドに横になっていて、目の前には鈴木先生がいた。
「先生……?」
「おっ、気がついたか」
頭がクラクラしてる中で、先生が優しく声を出した。
「大丈夫か? 熱が39℃もあったんだぞ」
「え、そんなに……?」
「無理してばっかいるからだよ」
そういえば私、さっきまでプールに――
はっとして布団の中を覗いてみると、何故か制服を着てる。
「もしかして、先生が着替え……!?」
「そんなわけないだろ!! ちゃんと保健室の先生にしてもらいました」
焦る私に真っ赤な顔で答えた鈴木先生。
「本当……?」
「俺は運んだだけだから……」
視線を逸らした照れた先生の顔を見たら、なんだかこっちまでドキドキしてくる……。